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9/9 植物観察+ガイド実習

秋の植物を観察しながら、余部崎灯台〜道の駅あまるべまで徒歩で。

· ジオパーク,ガイド,養成講座

残すところ、あと2回となったこの日、いわみガイドクラブの福原陽一郎さん(山陰海岸ジオパーク2種ガイド)を講師に、午前中は座学:専門科目「山陰海岸ジオパークの動植物」と午後からフィールドを歩いてガイド実習が行われました。

 

この日は20名の受講者とすでにジオガイド資格をお持ちの方が参加。晴れて爽やかな秋晴れの中、開催させて頂きました。

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山陰海岸ジオパークで見られる植物だけで数百種類あるとのこと。それはとてもじゃないけど覚えられないので、「比較」しながら覚えていくことや「五感」を使って覚えることを教えて頂きました。

例えば「松」。マツの種類は山間部にアカマツ、海岸に植樹されたクロマツがありますが、それぞれ特徴や葉っぱの硬さも違います。ゴヨウマツは葉が5枚も!

植物観察会などではそれぞれの標本などを見比べて観察するから、違いがハッキリして理解が深まります。日本のアカマツ、クロマツからは取れませんが、食用のマツの実も試食。ローストしていると意外に美味しいんですよね!

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午前中2時間ほどみっちり動植物の見分け方などを指導頂いたあと、締めくくりにガイド論に通じることをお話し頂きました。

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この中で私が特にジオガイドとして大切にしてほしいと思うのは「2」。どうしても知識偏重になる養成講座ですので、習ったことをとにかくお客様に全て伝えようとします。

 

しかし、大事なのは、お客様に考えるきっかけを与え、お客様が楽しむ時間と余裕をとること。

 

お客様は花の名前を聞いてくることも多いですが、植物に長けた方でない限り、ツアー終了後には忘れていることも多いです。名前ではなく、その花の特徴なり、実の形、何か特徴を五感を使ってお伝えすれば、お客様は忘れることなく、ツアー以降も興味を持って景色を見ることが出来るでしょう。

 

自分の暮らしのそばに小さな自然があり、その自然を更に楽しむきっかけやツールをお伝えし、お客様の生活を心豊かにする。

 

それがネイチャーガイドに求められていることだと思います。

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午後からは余部埼灯台駐車場へ移動。ここで香美町ウォーキングネットワーク代表の小林良斉さんにとるポールウォーキングの復習。地面を押して移動を楽にして、膝腰の負担を少しでも和らげるための大事な歩行です。

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余部埼灯台から御崎集落までの1.5kmの間で植物観察を丁寧に行って頂きました。コナラやミズナラの実、オニグルミの実もたくさん!クルミの説明をするときには、クルミの実と食用にしたクルミを出して、参加者に食べていただいたり。。。こういうときに小道具は必要ですね!

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(ミズナラの実は大仏ヘアーに見えてきます!)

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御崎集落でトイレ休憩などをしたのち、道の駅余部まで約1時間、歩きます。

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この余部埼灯台から道の駅あまるべまでの道中は時々海が見渡せるので、少々歩き疲れていても、ついつい写真を撮ってしまうほどです。この日も猫崎半島まで見渡せました。

 

この日も他府県ナンバーのバイクや車と多数すれ違い、隠れた名所もどんどん知名度が上がってるのかな?と嬉しくなりますね。

 

いよいよ、12日はモニターツアー開催! 実際にバスツアーのお客様にウォーキングガイドをします。ウォーキングガイド志望者が33名中3名しかいなくてチョット寂しいですが、ガイド指名させて頂きました2名は、ぜひ頑張っていただきたいです!